正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
発達障害の各診断名と、その中核となる障害の対応を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 自閉症スペクトラム障害の中核は、社会的コミュニケーションの障害と、限定された反復的な行動・興味です。
文法障害は中核症状ではなく、言語面では語用(場面に応じた言葉の使い方)の障害が目立ちます。
2:○ 正しい組み合わせです。
発達性読み書き障害では、語を音の単位に分けたり操作したりする音韻認識の障害が中核的な問題と考えられています。
3:○ 正しい組み合わせです。
知的障害は、知的機能の障害に加えて、日常生活や社会生活での適応機能の障害があることで診断されます。
4:× 特異的言語発達障害は、知的障害や聴覚障害などで説明できない言語の発達の遅れが中核です。
実行機能障害は中核症状ではありません。
5:× 注意欠陥/多動性障害の中核は、不注意・多動性・衝動性です。
対人関係の障害が中核となるのは自閉症スペクトラム障害です。
【ポイント】
DSM-5では、知的障害の重症度は知能指数ではなく適応機能で判定するとされています。
各障害の「中核症状」を一言で言えるようにしておきましょう。
【用語】
自閉症スペクトラム障害:対人関係の困難と、こだわりや限られた興味を特徴とする発達障害である。
発達性読み書き障害:知的な遅れがないのに、読み書きの習得に著しい困難がある学習の障害である。
音韻認識:言葉が音のまとまりからできていることに気づき、その音を操作する力である。
適応機能障害:日常生活や社会生活で、年齢相応に必要な行動が十分にとれない状態である。
特異的言語発達障害:知的発達や聴力などに問題がないのに、言語の発達だけが遅れる状態である。
実行機能障害:計画を立てて順序よく行動し、状況に応じて調整する力がうまく働かない状態である。