正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
小学3年生の注意欠如・多動症(ADHD)児に対する学校での配慮を問う問題です。
ADHD児には、刺激を減らす環境調整と、課題の量の調整、望ましい行動への即時のほめ言葉が有効です。
【選択肢別解説】
1:× 不適切です。
教室の掲示物が多いと注意がそれやすくなるため、正しくは前面の掲示物を減らして刺激を少なくします。
2:× 不適切です。
私語のたびに注意すると叱責が増えて自己評価が下がりやすくなります。
正しくは、目立たない合図で気づかせ、望ましい行動をほめます。
3:× 不適切です。
一番後ろの席では他児の動きが目に入りやすく、注意がそれます。
正しくは教師の近くの前方の席にします。
4:○ 適切です。
1枚あたりの問題数を少なくすると、集中が続く範囲で課題をやり遂げやすくなり、達成感も得られます。
5:○ 適切です。
メモを使って持ち物を忘れずに持参できたことをほめると、望ましい行動とメモの活用が強化されます。
【ポイント】
ADHD児への支援は、環境の構造化、課題の細分化、即時の肯定的なフィードバックが基本です。
叱責の繰り返しは二次障害につながるおそれがあります。
【用語】
注意欠陥/多動性障害:不注意、多動、衝動性を特徴とする発達障害で、ADHDと略される。
環境調整:掲示物や座席の位置など周囲の刺激や条件を整えて、本人が課題に集中しやすくする支援である。
二次障害:もとの障害そのものではなく、叱責や失敗の積み重ねから生じる自尊感情の低下や情緒・行動の問題を指す。
構造化:場所や手順、時間の流れなどを分かりやすく整理して示し、見通しをもって行動しやすくする工夫である。