正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
痙性構音障害は、両側の上位運動ニューロンの障害で起こり、筋緊張が亢進して動きが遅く範囲が狭くなります。
訓練では、高まった筋緊張を緩めることが基本です。
【選択肢別解説】
1:× 圧迫刺激は筋や皮膚を圧迫して筋の活動を促す促通手技です。
筋緊張が低い弛緩性構音障害に用います。
2:× タッピングは筋を軽く叩いて筋の収縮を促す促通手技です。
弛緩性構音障害に用います。
3:× アイシングは氷で短時間刺激して筋の収縮を促す促通手技として用いられ、弛緩性構音障害が対象です。
4:○ 持続的伸長は、筋をゆっくり伸ばした状態を保って緊張を緩める方法です。
筋緊張が亢進した痙性構音障害の訓練に用います。
5:○ バイブレーション(振動刺激)は、構音器官の筋に振動を与えてリラクセーションを促す目的で、痙性構音障害の訓練に用いられます。
【ポイント】
弛緩性には筋の収縮を促す促通(タッピング・圧迫・アイシング)、痙性には緊張を緩める抑制(持続的伸長・リラクセーション)と整理しましょう。
【用語】
促通手技:筋の活動を高めて動きを引き出すために、刺激を与えて行う訓練の技法である。
弛緩性構音障害:下位運動ニューロンや筋の障害で、筋緊張が低下して起こる構音障害である。
アイシング:氷などで皮膚を短時間冷やして刺激し、筋の収縮を促す訓練の技法である。
タッピング:筋を指先などで軽く叩き、刺激により筋の収縮を促す訓練の技法である。
筋緊張:筋が安静時にも保っている張りの程度のことで、低下や亢進で動きの質が変わる。
持続的伸長:筋をゆっくり伸ばした状態をしばらく保ち、高まった筋緊張を緩める訓練の技法である。