正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
運動障害性構音障害(ディサースリア)は、神経・筋の病変で構音器官の運動が障害されて起こる構音障害です。
運動のプログラミングの障害である発語失行と区別できるかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい構音の位置を探る探索行動は、発語失行の特徴です。
運動障害性構音障害では目立ちません。
2:× 誤りに気づいて言い直そうとする自己修正の試みは、発語失行で目立つ特徴です。
3:× 構音運動のプログラミング過程の障害は、発語失行の定義です。
運動障害性構音障害は、運動の実行に関わる神経・筋の障害です。
4:○ 運動障害性構音障害では、麻痺・筋力低下・協調運動障害などにより、構音器官の運動機能が低下しています。
5:○ 麻痺による誤りは運動能力の低下によって生じるため、同じ音で同じように誤るという一貫性があります。
【ポイント】
発語失行は誤りに一貫性がなく、探索行動や自己修正がみられ、自動的な発話は比較的よいのが特徴です。
運動障害性構音障害は、誤りに一貫性があり、発声・共鳴・プロソディの異常も伴います。
【用語】
発語失行:麻痺や筋力低下がないのに、構音運動のプログラムが障害され、音の歪みや探索行動を示す症状である。
探索行動:正しい構音の位置や動きを探るように、口を動かしたり試行したりする行動である。
自己修正:誤りに自分で気づき、言い直そうとする試みのことで、発語失行で目立つ。
ディサースリア:運動障害性構音障害の英語名で、神経・筋の病変による構音器官の運動障害を指す。
協調運動障害:複数の筋が調和して動くことができなくなる運動の障害で、小脳の病変などで生じる。