正答1
解説
正解は1です。
成人の吃音に対する訓練法を問う問題です。
発話時の緊張を減らし、流暢に話せる話し方を身につける流暢性形成法と、吃音を軽く出す吃音緩和法などがあります。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:○ 硬起声発声の指導は適切ではありません。
声帯を強く閉じてから一気に声を出す硬起声は、喉頭の緊張を高めてブロックを誘発しやすくするためです。
2:× メンタルリハーサル法は適切です。
発話場面を頭の中で具体的にイメージし、楽に話せている自分を練習することで不安を和らげます。
3:× 発話速度の低下は適切です。
ゆっくり話すことで発話の運動に余裕ができ、流暢性が高まります。
4:× 軽い構音接触は適切です。
口唇や舌を軽く接触させて構音することで、構音器官の緊張によるブロックを防ぎます。
5:× 遅延聴覚フィードバック(DAF)は適切です。
自分の声を少し遅れて聞かせることで発話速度が自然に落ち、流暢性が高まります。
【ポイント】
吃音の流暢性形成法では、硬起声ではなく、息を流しながら柔らかく声を出す軟起声を用います。
成人の吃音では、話し方の訓練に加えて、吃音に対する不安や回避への心理的な支援も重要です。
【用語】
硬起声:声を出し始めるとき、声帯を強く閉じて急に出す発声の仕方である。
メンタルリハーサル法:話す場面を頭の中で思い描いて、練習する方法である。
軽い構音接触:唇や舌を強く押しつけず、軽く触れる程度で発音する吃音の訓練法である。
遅延聴覚フィードバック:自分の声を少し遅らせて聞かせ、話す速さをゆっくりにして吃音を軽減する方法である。
流暢性形成法:ゆっくりした発話や軟らかい声の出だしなどで、流暢な話し方を身につけさせる吃音の訓練法である。