正答5
解説
正解は5です。
メンデルゾーン法(メンデルソン手技)は、嚥下の途中で喉頭が最も高く挙がった位置を数秒間保つ嚥下手技です。
喉頭の挙上を持続させることで、食道入口部が開いている時間を延ばします。
【選択肢別解説】
1:× 嚥下圧の上昇はメンデルゾーン法の主な効果ではありません。
舌根と咽頭壁の収縮を強めて嚥下圧を高めるのは、努力嚥下などの方法です。
2:× 食塊移送の補助はメンデルゾーン法の効果ではありません。
口腔から咽頭への送り込みの補助には、姿勢の調整や舌接触補助床などが用いられます。
3:× 声門閉鎖の軽減はメンデルゾーン法の効果ではありません。
嚥下時の声門閉鎖は誤嚥を防ぐため、むしろ強化する方向(息こらえ嚥下)で訓練します。
4:× 嚥下反射の促通はメンデルゾーン法の主な効果ではありません。
嚥下反射を誘発しやすくする方法には、アイスマッサージや冷圧刺激などがあります。
5:○ 食道入口部の開大の改善はメンデルゾーン法の効果です。
喉頭の挙上を保つことで食道入口部の開大が持続し、梨状陥凹の残留が減ります。
【ポイント】
食道入口部の開大を改善する方法には、メンデルゾーン法のほか、頭部挙上訓練(シャキア訓練)やバルーン拡張法があります。
メンデルゾーン法は手技の理解が必要なため、指示理解が良好な患者が対象です。
【用語】
メンデルゾーン法:嚥下中に挙上した喉頭を数秒間保ち、食道入口部が開く時間を延ばす嚥下手技である。
食道入口部:咽頭から食道へ移る境にあたる部位で、普段は閉じていて嚥下時に開く。
嚥下反射:食べ物が咽頭に入ると自動的に起こる、飲み込みの反射である。
嚥下圧:飲み込むときに咽頭内に生じる、食塊を押し進める圧力である。