正答2
解説
正解は2です。
運動障害性構音障害は、発声発語器官の運動を支配する神経や筋の障害による構音障害です。
発話明瞭度の改善には、呼吸・発声・共鳴・構音・プロソディの各側面への運動面の訓練や、発話速度の調節が用いられます。
この問題は改善する方法でないものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× 発声訓練は発話明瞭度を改善する方法です。
声の大きさや持続を改善すると、発話全体が聞き取りやすくなります。
2:○ 語音弁別訓練は発話明瞭度を改善する方法ではありません。
音を聞き分ける聴覚的な訓練であり、運動障害性構音障害の原因である運動の障害には働きかけないためです。
3:× 発話速度の調節は発話明瞭度を改善する方法です。
ゆっくり話すことで、一つ一つの構音動作を正確に行う時間が確保されます。
4:× プロソディ訓練は発話明瞭度を改善する方法です。
抑揚や区切り、強勢を適切にすると、聞き手が内容を理解しやすくなります。
5:× 構音器官の運動訓練は発話明瞭度を改善する方法です。
口唇や舌の筋力や運動範囲を改善し、構音の正確さを高めます。
【ポイント】
語音弁別訓練は、聴覚障害や機能性構音障害(聴覚的な弁別に問題がある場合)で用いられます。
運動障害性構音障害では、ペーシングボードなどによる発話速度の調節が明瞭度改善に特に有効です。
【用語】
運動障害性構音障害:発声発語器官を動かす神経や筋の障害によって起こる構音障害である。
語音弁別訓練:似た語音を聞き分ける力を高める訓練で、主に聴覚面の課題として用いられる。
プロソディ:話し言葉の抑揚、強弱、リズム、速さなどの総称である。
発話明瞭度:話した言葉が聞き手にどれだけ正確に伝わるかを示す指標である。