正答2
解説
正解は2です。
喉頭ストロボスコピーは、ストロボ光で声帯の振動をゆっくり動いているように見せ、粘膜波動や声門閉鎖の様子を観察する検査です。
声帯の振動の異常が診断の決め手になる疾患で特に有用です。
【選択肢別解説】
1:× 変声障害の診断に喉頭ストロボスコピーは特に有用ではありません。
声帯の器質的な異常はなく、声の高さの経過や症状から診断されます。
2:○ 声帯瘢痕の診断に喉頭ストロボスコピーは有用です。
瘢痕の部分では声帯粘膜が硬くなり、粘膜波動の減弱や消失として観察できます。
3:× 喉頭肉芽腫の診断に喉頭ストロボスコピーは特に必要ありません。
披裂部などの隆起性病変として、通常の喉頭内視鏡で形態から診断できます。
4:× 痙攣性発声障害の診断に喉頭ストロボスコピーは有用ではありません。
声帯振動が不規則に途切れるため振動の観察が難しく、発話の症状や内視鏡での声帯の動きから診断します。
5:× 心因性発声障害の診断に喉頭ストロボスコピーは特に有用ではありません。
声帯に器質的な異常がなく、心理的な背景や症状の経過から診断します。
【ポイント】
声帯瘢痕や声帯溝症、早期声帯癌など、粘膜の柔らかさが失われる病変の評価にストロボスコピーが役立ちます。
振動が周期的でない重度の嗄声では、ストロボスコピーの観察は難しくなります。
【用語】
喉頭ストロボスコピー:ストロボ光で声帯振動をゆっくり動いているように見せ、粘膜波動を観察する検査である。
声帯瘢痕:声帯が傷ついた後にできる硬い組織で、振動が悪くなる原因となる。
喉頭肉芽腫:披裂部などにできる良性のこぶ状の病変で、挿管や逆流が原因になることがある。
痙攣性発声障害:発声時に内喉頭筋が不随意に収縮し、声が詰まったり途切れたりする発声障害である。
変声障害:声変わりの時期を過ぎても、高い声のまま男性らしい声に移行できない状態である。