正答4
解説
正解は4です。
内喉頭筋の働きを問う問題です。
内喉頭筋のうち、声門を開く(声帯を外転させる)筋は後輪状披裂筋だけです。
【選択肢別解説】
1:× 披裂筋は声門を開大する筋ではありません。
左右の披裂軟骨を引き寄せて、声門の後部を閉じる筋です。
2:× 甲状披裂筋は声門を開大する筋ではありません。
声帯を短縮・弛緩させるとともに、声門を閉じる方向に働きます。
3:× 輪状甲状筋は声門を開大する筋ではありません。
甲状軟骨を前に傾けて声帯を伸ばし、緊張させて声を高くする筋です。
4:○ 後輪状披裂筋は声門を開大する筋です。
披裂軟骨の筋突起を後方に引いて回旋させ、声帯を外側に開きます。
5:× 外側輪状披裂筋は声門を開大する筋ではありません。
披裂軟骨を内側に回旋させ、声門を閉じる筋です。
【ポイント】
内喉頭筋は、輪状甲状筋だけが上喉頭神経(外枝)の支配で、他はすべて反回神経の支配です。
両側の反回神経麻痺では、唯一の開大筋である後輪状披裂筋が働かず、呼吸困難が生じることがあります。
【用語】
後輪状披裂筋:声帯を外へ開き、声門を広げる唯一の筋で、呼吸の際に働く。
甲状披裂筋:声帯の内部にある筋で、声帯をゆるめて短くし、声門を閉じる方向に働く。
輪状甲状筋:声帯を引き伸ばして緊張させ、声を高くする筋である。
外側輪状披裂筋:披裂軟骨を内側へ回して声帯を寄せ、声門を閉じる働きをもつ筋である。
披裂筋:左右の披裂軟骨を引き寄せて、声門の後部を閉じる筋である。