正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
発達と教育の関係について、成熟を重視する立場と、教育の働きかけを重視する立場を区別する問題です。
【選択肢別解説】
1:× 学習準備性(レディネス)は教育よりも成熟を重視する考え方です。
ゲゼルは双生児の階段登り実験から、成熟して準備が整うまで待つことを重視しました。
2:× 適性処遇交互作用は発達に対する教育の役割を重視する概念ではありません。
クロンバックが提唱したもので、学習者の適性によって効果的な指導法が異なるという考え方です。
3:× 刷り込みは教育の役割を重視する概念ではありません。
ローレンツが示した、生後間もない臨界期に成立する生得的な性質の強い学習です。
4:○ 発達の最近接領域は教育の役割を重視する概念です。
ヴィゴツキーは、他者の援助があればできる領域に働きかけることで発達が促されると考えました。
5:○ 足場作り(足場かけ)は教育の役割を重視する概念です。
大人が子どもの能力に合わせて援助を与え、できるようになるにつれて援助を減らしていく働きかけです。
【ポイント】
ゲゼルは成熟優位説、ヴィゴツキーは教育や社会的相互作用を重視する立場と対比して覚えます。
足場作りは、発達の最近接領域の考え方を具体的な援助の方法として示したものです。
【用語】
発達の最近接領域:一人でできる水準と、大人の助けがあればできる水準との間にある領域で、ヴィゴツキーの概念である。
足場作り:子どもが課題をこなせるよう、大人が適切な援助を与え、力がつくにつれて減らしていく支援である。
学習準備性:学習が効果的に成り立つために必要な、心身の成熟や準備が整っている状態である。
適性処遇交互作用:学習者の特性によって、効果的な教え方が異なるという考え方である。
刷り込み:生後間もない限られた時期に、特定の対象への追従などが成立する、生得的な性質の強い学習である。