正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
乳児の知覚の発達を調べる研究方法を問う問題です。
言葉で答えられない乳児の視知覚を調べるため、注視時間や行動の違いを手がかりにする方法が工夫されてきました。
【選択肢別解説】
1:○ 選好注視法は乳児の視知覚の発達研究に関係します。
ファンツが考案した方法で、2つの図形を並べて提示し、注視時間の差から乳児が図形を区別できるかを調べます。
2:× ストレンジ・シチュエーション法は視知覚の研究ではありません。
エインズワースが考案した、母子の分離と再会の場面から愛着の型を調べる方法です。
3:× 絵画統覚検査(TAT)は視知覚の研究ではありません。
図版を見て物語を作らせ、人格を調べる投影法の検査です。
4:× ストループテストは乳児の視知覚の研究ではありません。
色名と文字の色が一致しない刺激を用いて、注意の干渉や抑制機能を調べる検査です。
5:○ 視覚的断崖実験は乳児の視知覚の発達研究に関係します。
ギブソンらがガラス板の下に段差を見せる装置を用い、乳児が奥行きを知覚しているかを調べました。
【ポイント】
乳児の知覚研究の方法には、選好注視法のほかに馴化・脱馴化法があります。
視覚的断崖は、母親の表情を手がかりにする社会的参照の研究にも用いられます。
【用語】
選好注視法:乳児に二つの図形を並べて見せ、どちらを長く見るかで見分ける力を調べる方法である。
視覚的断崖実験:浅く見える所と深く見える所を作り、乳児が深い側を避けるかで奥行き知覚を調べる実験である。
ストレンジ・シチュエーション法:見知らぬ場面で母親との分離と再会の反応をみて、愛着の型を調べる方法である。
絵画統覚検査:あいまいな絵を見せて物語を作らせ、その内容から人格や欲求を調べる投影法である。
ストループテスト:色名を表す文字を違う色で印刷し、色を答えさせて注意の抑制機能をみる検査である。