正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
脳性麻痺児では、筋緊張の異常や姿勢の不安定さが、呼吸・発声・構音に影響します。
運動面の土台を整えながら、コミュニケーションの意欲を育てることが指導の基本です。
【選択肢別解説】
1:× 脳性麻痺児の練習音は、定型発達の構音獲得の順序に従って選ぶのではありません。
その子の運動機能で産生しやすい音から選びます。
2:× 脳性麻痺児では上肢にも運動障害があることが多く、指差しやジェスチャーを一律に取り入れることは適切とはいえません。
その子の運動機能に合わせて、視線やスイッチなど実際に使える手段を選ぶ必要があります。
3:× 正しい構音ができるまで繰り返し練習させると、筋緊張が高まって発話がかえって困難になり、話す意欲も低下します。
4:○ 安定した姿勢と呼吸のコントロールは、発声や構音の土台になります。
異常な筋緊張を抑えた姿勢をとらせ、呼吸の調整を促すことは適切な指導です。
5:○ 脳性麻痺児は伝わらない経験が重なり、話す意欲が低下しがちです。
楽しく話す機会を多くすることで、コミュニケーションへの意欲を育てることができます。
【ポイント】
脳性麻痺児の言語指導では、「姿勢・呼吸の土台づくり」と「伝わる経験の積み重ね」が2本柱です。
必要に応じてAAC(拡大・代替コミュニケーション)を、その子の運動機能に合わせて導入します。
【用語】
脳性麻痺:胎児期から新生児期の脳の損傷によって、運動や姿勢に障害をきたす状態である。
AAC:拡大・代替コミュニケーションの略で、音声以外の手段も用いて意思伝達を補う方法の総称である。
構音獲得期:幼児が様々な音を正しく発音できるようになっていく時期である。
筋緊張:筋が保っている一定の張りのことで、脳性麻痺では異常に高まったり変動したりする。