正答1
解説
正解は1です。
この問題は奥行き知覚に関与しないものを選ぶので、○ が答え(奥行きの手がかりではない要因)です。
奥行き知覚の手がかりには、両眼で得られる手がかりと、片眼でも得られる絵画的手がかりがあります。
ゲシュタルトの群化の法則とは区別して考えます。
【選択肢別解説】
1:○ 閉合は、閉じた領域をつくるものどうしがまとまって見えるという群化の法則(ゲシュタルト要因)の1つです。
図のまとまり方の原理であり、奥行き知覚の手がかりではありません。
2:× 陰影は、光の当たり方による明暗の差から物体の立体感や凹凸を知覚させる、絵画的な奥行き手がかりです。
3:× 両眼視差は、左右の眼に映る像のずれのことです。
両眼性の奥行き手がかりとして最も強力なものです。
4:× 相対的位置(視野内の高さ)は、地平線に近い位置にあるものほど遠くに見えるという絵画的な奥行き手がかりです。
5:× 重なりは、一方の物体が他方を隠していると、隠している物体の方が手前に見えるという奥行き手がかりです。
【ポイント】
群化の法則には、近接・類同・閉合・よい連続・共通運命などがあります。
奥行き手がかりは、両眼視差や輻輳などの両眼性と、陰影・重なり・肌理の勾配などの単眼性に分けて整理しましょう。
【用語】
奥行き知覚:物体までの距離や立体感を、視覚の手がかりから知覚することである。
両眼視差:左右の目に映る像のわずかなずれで、奥行きを判断する手がかりである。
閉合:閉じた領域をつくるもの同士がまとまって見える、群化の要因である。
相対的位置:視野の中で他の物体より上や下にある位置が、距離の手がかりとなることである。