正答4
解説
正解は4です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った組み合わせ)です。
神経疾患と、その主な病変部位の組み合わせを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい組み合わせです。
パーキンソン病では、中脳黒質のドパミン神経細胞が変性・脱落します。
2:× 正しい組み合わせです。
筋萎縮性側索硬化症では、脊髄前角の下位運動ニューロンと上位運動ニューロンの両方が変性します。
3:× 正しい組み合わせです。
アルツハイマー病では、記憶にかかわる海馬を含む側頭葉内側部の萎縮が早期からみられます。
4:○ 誤った組み合わせです。
意味性認知症の主な病変部位は被殻ではなく、側頭葉の前部(側頭極)です。
語の意味や物の知識が失われる症状を示します。
5:× 正しい組み合わせです。
ウェルニッケ脳症はビタミンB1(チアミン)欠乏で起こり、乳頭体や第三脳室周囲に病変が生じます。
【ポイント】
意味性認知症は前頭側頭葉変性症の一型で、「語義失語」とも呼ばれる意味記憶の障害が中心です。
被殻は脳出血の好発部位として知られています。
【用語】
黒質:中脳にある神経核で、ドパミンを産生する神経細胞が集まる。
筋萎縮性側索硬化症:運動神経が選択的に変性して、全身の筋力低下と筋萎縮が進行する疾患である。
意味性認知症:側頭葉前方の萎縮により、語の意味が失われていく認知症である。
ウェルニッケ脳症:ビタミンB1の欠乏により、意識障害や眼球運動障害、失調をきたす疾患である。
乳頭体:視床下部の後方にあり、記憶に関わる神経回路の一部である。