問318-319 8歳男児。
アトピー性皮膚炎に対しステロイド軟膏を使用していたが、顔面の皮疹の改善が見られないため、今回より以下の処方に変更となり、患児は母親とともに処方箋を持って薬局を訪れた。
服薬指導時に薬剤を見た母親から「薬の名前の横に劇と書いてあるけれど、大丈夫なのでしょうか。1日1回に減らして塗ってもよいですか。」との質問があった。
(処方)
タクロリムス水和物軟膏0.03% 5 g|1回適量 1日2回 朝夕 顔面に塗布
変更後の薬剤について、母親に説明する内容として適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4。
タクロリムス軟膏は自己判断で使用回数を減らすと本来の抗炎症効果が得られないおそれがあり、医師の指示どおりの使用が必要である。
また使用初期には皮膚の刺激感(灼熱感・ほてり感)が高頻度でみられる代表的な副作用である。
眼周囲への使用は慎重を要するが一律禁止ではなく、びらん・潰瘍面は本剤の禁忌であり(プロトピック軟膏0.03%小児用「2. 禁忌」2.1「患部に潰瘍、明らかに局面を形成しているびらんのある患者」)、経皮吸収が高まって血中濃度が上昇し腎障害等の副作用を生じるおそれがあるため使用できない。
毛細血管拡張・皮膚萎縮・緑内障は本剤ではなくステロイド外用剤に特徴的な副作用である。