35歳女性。
妊娠23週で高血圧(180/110 mmHg)を認め、メチルドパを投与されたが十分な降圧は得られなかった。
追加する薬物として適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答1
解説
正解はニフェジピン。
妊娠高血圧症候群における重症高血圧の管理では、胎児への腎機能障害や催奇形性のリスクがあるACE阻害薬やARBは妊娠中は禁忌であり、メチルドパに追加する薬剤としてはジヒドロピリジン系Ca拮抗薬のニフェジピンが標準的に選択される。
エナラプリルマレイン酸塩(ACE阻害薬)とテルミサルタン(ARB)はいずれもレニン-アンジオテンシン系抑制薬であり、胎児の腎形成障害・羊水過少など重篤な胎児毒性を来すため妊娠中は禁忌である。
ジルチアゼム塩酸塩は非ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬であるが、動物実験で催奇形作用及び胎児毒性が報告されており、添付文書上「妊婦又は妊娠している可能性のある女性」には禁忌とされているため、本症例には使用できない。
レナリドミドはサリドマイド類縁の免疫調整薬で強い催奇形性を持ち妊婦には絶対禁忌であり、降圧薬でもないため明らかに不適切である。