問202-203 4歳男児。
体重14 kg。
事故で低酸素脳症となり大学病院に入院していたが退院し、在宅で人工呼吸器と胃瘻及び導尿による管理を行っている。
脳下垂体機能不全に対しては3ケ月に1回、大学病院の内分泌・代謝内科を外来受診することになっており、初回受診時に、以下の薬剤が処方された。
(処方1)
ヒドロコルチゾン錠10 mg 1回0.25錠(1日0.75錠)
1日3回 朝昼夕食前 90日分
(処方2)
デスモプレシン酢酸塩水和物口腔内崩壊錠60 μg 1回1錠(1日2錠)
1日2回 10時、22時 90日分
(処方3)
レボチロキシンナトリウム水和物散0.01% 1回0.35 g(1日0.35 g)
1日1回 朝食前 90日分
問202(物理・化学・生物)
処方2の薬剤は製造過程で水溶液を凍結乾燥して調製される。
水の状態図中に記された状態変化のうち、凍結乾燥の過程における水の状態変化を正しく表しているのはどれか。
1つ選べ。
ただし、状態変化はAからBへ矢印の方向に起こるものとする。
(選択肢は圧力-温度の水の状態図で、固相・液相・気相の境界線上に矢印A→Bを示した5つの図)
正答3
解説
正解は3。
処方2(デスモプレシン口腔内崩壊錠)の凍結乾燥は、まず溶液を冷却して凍結させ固相とし、その後圧力を下げることで液相を経ずに固相から直接気相へ昇華させる過程である。
図の選択肢3は液相にあるA点から等圧のまま低温側へ移動して固相とし、続いて圧力を下げて三重点以下の気相領域にあるB点へ直接移行する経路を示しており、凍結乾燥の原理と一致する。