問212-213 57歳男性。
身長175 cm、体重63 kg。
患者は大腸がんの治療で、3ケ月前より病院でFOLFIRI療法(イリノテカン注、レボホリナート注、フルオロウラシル静脈注射、フルオロウラシル持続注射)を施行していた。
持続注射が辛いとの患者の訴えがあり、XELOX療法(カペシタビン・オキサリプラチン療法)に変更され、今回、患者が処方1及び処方2の処方箋を持って、来局した。
その際、患者から、「最近手のひらが赤くなって痛くなってきた」、「点滴をした日は手にしびれも現れる」、「副作用がとても心配である」との訴えがあった。
(処方1)
カペシタビン錠300 mg 1回6錠(1日12錠)
1日2回 朝夕食後 14日分 休薬7日間
(処方2)
ヘパリン類似物質クリーム0.3%(25 g/本) 4本
両手・両足に適量を塗布 1日4回 朝昼夕就寝前
問212(実務)
この患者への薬局薬剤師の指導内容として適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4。
オキサリプラチンによる末梢神経障害は寒冷刺激で増悪する特徴があり、点滴当日にしびれを感じた際は保温し冷たいものに触れないよう指導すべきである(冷水で冷やす行為は禁忌)。
しびれは通常数日で軽快するが、強い痛みが続く場合は医師へ連絡する。
手のひらの発赤・疼痛はカペシタビンによる手足症候群であり、放置すると水疱・びらんへ進行して休薬や減量が必要になるため「一過性ですぐ良くなるので心配ない」と説明してはならず、ヘパリン類似物質クリームによる保湿は症状が消失した後も継続して予防に努める。
激しい下痢はカペシタビンの重篤な毒性徴候となり得るため、自己判断でのOTC対処を続けず受診が必要である。