37歳女性。
アレルギー疾患の既往歴なし。
顔面に紅斑が出現したため、近医を受診し、全身性エリテマトーデス(SLE)と診断された。
ステロイド療法が施行され、病状は落ち着いた。
副腎皮質ステロイド性薬の漸減中に、突然、上機嫌になって多弁となったり、急に無表情になったり、「スマートフォンの使い方が分からなくなった。」と困惑して涙ぐんだりする症状が目立つようになった。
血液検査の結果は以下のとおりである。
(検査値)
赤血球400×10^4/μL、白血球5,120/μL、血小板20.8×10^4/μL、
血清クレアチニン1.84 mg/dL、eGFR 32.8 mL/min/1.73 m^2、
空腹時血糖112 mg/dL、HbA1c 6.5%、抗核抗体(+)、尿タンパク(2+)、
尿潜血(+)
SLE及びその合併症の治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4。
シクロホスファミドは肝臓で代謝されて活性化体(4-ヒドロキシ体を経てホスホラミドマスタード等)となり、DNAをアルキル化して複製を阻害するプロドラッグである。
ミコフェノール酸モフェチルは体内で加水分解されて活性代謝物ミコフェノール酸となり、イノシン一リン酸脱水素酵素を阻害してプリン(グアニン)塩基合成を抑制する。
ミゾリビンはジヒドロ葉酸還元酵素ではなくイノシン一リン酸脱水素酵素等を阻害してプリン合成を抑制し、タクロリムスはカルシニューリンを阻害してNFATの「脱リン酸化」を妨げ核移行・IL-2産生を抑制する(リン酸化阻害ではない)。
ベリムマブの標的はCD20ではなくBリンパ球刺激因子(BAFF/BLyS)である。