第108回 薬剤師国家試験 問182
BCS(Biopharmaceutics classification system)分類とは、薬物を溶解性と膜透過性に基づいて4つに分類したものである。 溶解性は低いが膜透過性が高いClass 2の薬物Xを含有する経口固形製剤Aについて、以下のデータが得られている。 製剤Aにおける吸収改善の機構と最も関連の深いのはどれか。 1つ選べ。 ただし、薬物Xとしての経口投与量は同一とする。 (図:3つのグラフ。①「粉末X線回折測定の結果」:横軸2θ(°、5〜40)、縦軸回折強度。薬物X(微粉末)は15〜35°付近に多数の鋭いピークを示す結晶パターン、製剤Aは15°付近になだらかな1つのハローピークのみを示す非晶質パターン。②「製剤からの薬物の溶出」:横軸時間(h、0〜8)、縦軸薬物X濃度(mg/mL、0〜3.0)。薬物X(微粉末)は緩やかに上昇し薬物Xの飽和溶解度(約0.6 mg/mL)付近で頭打ちになる。製剤Aは急速に上昇し飽和溶解度を大きく超える約3.1 mg/mLでピークに達した後、緩やかに低下する(過飽和状態)。③「経口投与後の血中薬物濃度の時間推移」:横軸時間(h、0〜24)、縦軸血中薬物X濃度(μg/mL、0〜6)。薬物X(微粉末)は最大約1程度で低いピーク、製剤Aは6時間付近で約4.4のピークに達し、その後緩やかに低下する高い血中濃度推移を示す。)

正答5