フェニトイン100 mg錠を1回1錠、1日3回服用するところ、誤って1回1錠、1日2回しか服用していなかった。
その時の患者のフェニトインの血中濃度は4 μg/mLであった。
この患者が処方どおりに1日3回服用した場合のフェニトインの血中濃度(μg/mL)として、最も近い値はどれか。
1つ選べ。
ただし、フェニトインの血中濃度は定常状態における平均値であるものとし、フェニトインの体内からの消失はMichaelis-Menten式で表され、Michaelis定数を4 μg/mL、バイオアベイラビリティを100%とする。
正答2
解説
正解は2。
1日2回(200 mg/日)服用時の定常状態血中濃度4 μg/mLとMichaelis-Menten式の関係、投与速度=Vmax・Css/(Km+Css)より、200=Vmax×4/(4+4)=0.5Vmaxとなり最大消失速度Vmax=400 mg/日と求まる。
処方どおり1日3回(300 mg/日)服用した場合の定常状態濃度Css2は、300=400×Css2/(4+Css2)を解いて300(4+Css2)=400Css2、1200=100Css2よりCss2=12 μg/mLとなる。
非線形(飽和)動態を示すフェニトインは、少量の用量変化でも血中濃度が不釣り合いに大きく変動する点に注意が必要である。