ある疾患の発症予防薬Aの評価を行うため臨床試験の文献を収集したところ、下記の情報を得た。
この試験に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
(臨床成績)
発症リスクを有する被験者1,000名を無作為にプラセボ投与群又はA投与群に割り付け、2年間追跡した。
その結果、発症の有無を比較したデータ(下表)が得られ、Aが発症予防に有効であることが示された(P<0.01)。
(表)
|発症あり|発症なし
A投与群|10人|490人
プラセボ投与群|30人|470人
正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4。
プラセボ群の発症率は30/500=6%、A投与群の発症率は10/500=2%であり、絶対リスク減少(ARR)は6%-2%=4%となる。
治療必要数(NNT)は1/ARR=1/0.04=25人と求まる。
無作為割り付けは既知・未知の交絡因子を両群間で均等化し選択バイアスを排除するために行うものであり、プラセボ効果そのものを除く目的で行うのではない(プラセボ効果の制御はプラセボ対照群の設定や盲検化による)。
本試験は被験者を無作為に群分けし介入(薬剤投与)を行っているため介入研究(ランダム化比較試験)に分類され、観察研究ではない。
相対リスク減少(RRR)は1-(0.02/0.06)≈66.7%であり20%ではない。