問322-323 62歳男性。
妻と死別し独居である。
認知症があり、介護保険制度による要支援2のサービスを受けている。
前回の処方からドネペジル塩酸塩が5 mgから10 mgに増量になった。
薬剤師が医師の指示により患者宅を訪問したところ、患者から最近尿が出にくく、吐き気があると訴えがあった。
また、3日前から風邪気味のため、市販薬であるA顆粒を服用していることがわかった。
[成分・分量・用法]
A顆粒3包中
サリチルアミド|648 mg
アセトアミノフェン|360 mg
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩|32.4 mg
無水カフェイン|144 mg
成人(15歳以上) 1回1包 1日3回
この薬剤師の薬学的介入に関する記述のうち、適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2。
ドネペジル塩酸塩の増量に伴う消化器症状(吐き気)の可能性を処方医と検討すべきであり、また併用中のA顆粒に含まれるプロメタジンメチレンジサリチル酸塩は強い抗コリン作用を有し、高齢男性で前立腺肥大等を背景とした排尿障害を悪化させうるため服用中止を指導すべきである。
アセトアミノフェンとドネペジルに併用禁忌はなく、A顆粒とドネペジルの薬物相互作用でドネペジル作用が増強される機序は乏しく、無水カフェインは利尿傾向を示す成分であり排尿障害(尿閉傾向)の原因としては不適切である。