問244-245 医療従事者が入院患者の採血を行い、患者の血液が付着した針を廃棄しようとした際、誤って指に針を刺してしまった。
そこで、針刺し事故対応マニュアルに従い対処することになった。
診療録で当該患者の情報を確認したところ、血中HBs抗原とHBe抗原がともに陽性であった。
受傷した医療従事者は10年前にB型肝炎ワクチンの接種歴があるが、血中抗HBs抗体価を調べたところ、陰性であった。
問244(実務)
感染制御部から薬剤部に対し、必要な薬剤確保の依頼があった。
この受傷者に対して投与する薬剤の組合せとして正しいのはどれか。
1つ選べ。
[表:選択肢|ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン|ポリエチレングリコール処理抗HBs人免疫グロブリン|組換え沈降B型肝炎ワクチン/○:投与する、×:投与せず]
正答6
解説
正解は6。
針刺し事故の原因患者がHBs抗原・HBe抗原ともに陽性で感染性が高く、受傷者は過去にワクチン接種歴があるにもかかわらず抗HBs抗体が陰性(ワクチン不応者または抗体価低下)であるため、速やかに抗HBs人免疫グロブリン(HBIG)を投与して受動免疫を補いつつ、B型肝炎ワクチンを再接種して能動免疫の獲得を図る(受動・能動免疫同時療法)。
抗HBs抗体を含まない通常の人免疫グロブリンはB型肝炎の曝露後予防には用いない。