乳剤A、B及びCはそれぞれ図に示す容積の水と油からなっている。
これらの乳剤には非電解質の薬物1,000 mgが溶解している。
25℃における乳剤A〜Cの油相及び水相中の薬物濃度に関する記述のうち、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
ただし、25℃における薬物の油/水分配係数は1,000であり、分配平衡に達しているものとする。
また、溶解に伴う容積変化は無視でき、両相において薬物は会合しないものとする。
(乳剤A:油相10 mL/水相100 mL。乳剤B:油相20 mL/水相100 mL。乳剤C:油相20 mL/水相200 mL。)
正答3
解説
正解は3。
分配係数(油/水)が1,000と非常に大きいため大半の薬物は油相に分配され、油相中濃度はほぼ「総薬物量÷油相体積」で近似できる。
乳剤Bと乳剤Cは油相容積がともに20 mLで等しいため、水相の容積(100 mLと200 mL)が異なっても油相中濃度はほぼ等しくなる(いずれも約49〜50 mg/mL)。
乳剤Aは油相10 mLと半分であるため油相中濃度はB・Cの約2倍(約99 mg/mL)となり、AとBやAとCの油相中濃度は等しくならない。
水相中濃度は油相容積にほぼ反比例して決まるため、Aの水相中濃度はBのほぼ2倍であり半分ではなく、水相容積のみが異なるBとCの水相中濃度はほぼ等しく半分にはならない。