問119-121 健康な成人における糖質の消化・吸収過程について、消化管における糖質の消化のプロセス(図1)、小腸粘膜上皮細胞におけるグルコースの輸送過程(図2)及び糖尿病治療薬アカルボースの構造式(図3、30ページ)を示した。
以下の問いに答えよ。
問119(衛生)
消化管における糖質の消化・吸収に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
(図1:消化管における糖質の消化のプロセス。でんぷん→デキストリン→(酵素A)→マルトース→(酵素B)→グルコース。ラクトース→(酵素C)→グルコース+ガラクトース。)
正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4。
マルトースをグルコースに分解する酵素B(マルターゼ)は小腸粘膜上皮細胞の管腔側(刷子縁)膜に存在する膜結合酵素であり、マルトースやラクトースなどの二糖はそのままでは吸収されず、酵素B・C(マルターゼ・ラクターゼ)による単糖への加水分解を経て初めて吸収される。
デキストリンをマルトースに分解する酵素A(膵アミラーゼ)は膵臓の外分泌腺房細胞から分泌される消化酵素であり、インスリンを産生するランゲルハンス島B細胞の産物ではない。
ラクトースはガラクトースとグルコースがβ1→4結合したものでありα1→4結合ではない。
アカルボースはα-グルコシダーゼである酵素B(マルターゼ)を阻害するが、酵素C(ラクターゼ、β-ガラクトシダーゼ)は阻害しない。