問119-121 健康な成人における糖質の消化・吸収過程について、消化管における糖質の消化のプロセス(図1)、小腸粘膜上皮細胞におけるグルコースの輸送過程(図2)及び糖尿病治療薬アカルボースの構造式(図3、30ページ)を示した。
以下の問いに答えよ。
問120(物理・化学・生物)
小腸粘膜上皮細胞における糖の輸送過程に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
(図2:小腸粘膜上皮細胞におけるグルコースの輸送過程。管腔側から輸送体Dによりグルコースが細胞内に取り込まれ、同時にイオン②が細胞内へ、輸送体Fによりイオン①が細胞内へ・イオン②が細胞外へ輸送される。細胞内のグルコースは輸送体Eにより毛細血管側へ輸送される。)
正解を2つ選んでください。
正答2・5
解説
正解は2と5。
輸送体D(SGLT1)は細胞内外のNa+濃度勾配を利用する二次性能動輸送体であり、Na+(イオン②)の細胞内への流入と共役してグルコースを細胞内に取り込む。
輸送体F(Na+/K+-ATPase)はATP加水分解のエネルギーを用いてK+(イオン①)を細胞内へ、Na+(イオン②)を細胞外へ汲み出し、Dの駆動力となるNa+勾配を維持する。
ガラクトースは単純拡散ではなくグルコースと同じ輸送体D(SGLT1)を介する能動輸送により取り込まれる。
輸送体D(SGLT1)はグルコース・ガラクトースの輸送体でありマルトースのような二糖はそのままでは輸送されない。
輸送体E(GLUT2)はATPを用いない促進拡散によりグルコースを毛細血管側へ輸送する。