問310-311 58歳男性。
肺がん、ステージⅣ。
強い疼痛を訴えていたため、アセトアミノフェン錠とフェンタニル経皮吸収型貼付剤が投与されていた。
患者の希望で緩和ケア病棟に1週間前に入院となった。
腎機能は、直近のデータでCcr 20 mL/minである。
入院後、疼痛コントロールが不良になったため、フェンタニル経皮吸収型貼付剤の増量が行われたが、痛みに対する効果が改善されなかった。
この患者の担当薬剤師が医師に処方提案する内容として適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答1
解説
正解は1。
Ccr 20 mL/minと高度腎機能低下がある本症例では、モルヒネの活性代謝物(モルヒネ-6-グルクロニド等)が腎排泄性で蓄積し、傾眠や呼吸抑制などの副作用が増強するリスクが高いため使用を避けるべきである。
オキシコドンは腎機能低下時の代謝物蓄積リスクがモルヒネに比べ小さいとされ、腎機能低下例におけるオピオイドスイッチングの選択肢として適切である。
コデインもモルヒネと同様に活性代謝物の蓄積が懸念され、プレガバリンは鎮痛補助薬であり主たる鎮痛効果不良への対応としては優先度が低い。