問310-311 58歳男性。
肺がん、ステージⅣ。
強い疼痛を訴えていたため、アセトアミノフェン錠とフェンタニル経皮吸収型貼付剤が投与されていた。
患者の希望で緩和ケア病棟に1週間前に入院となった。
腎機能は、直近のデータでCcr 20 mL/minである。
入院後、疼痛コントロールが不良になったため、フェンタニル経皮吸収型貼付剤の増量が行われたが、痛みに対する効果が改善されなかった。
薬剤師が病室を出ようとしたところ、患者が「もう早く死んでしまいたい。家族にも迷惑をかけるし、何とかしてください。」と涙ながらに訴えた。
薬剤師の対応として適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5。
終末期のがん患者が「死にたい」と涙ながらに訴える場面では、まず患者の苦痛や思いを否定せず共感的に傾聴する姿勢が求められる。
同時に、こうした心理的苦痛やスピリチュアルペインの訴えは自殺念慮のサインである可能性もあるため、担当薬剤師が一人で抱え込まず医療スタッフと情報を共有し、多職種でのケアにつなげることが重要である。
安易な激励は患者の苦痛を否定することになり、訴えを黙って自分の中にしまい込んだり、驚いて病室を立ち去る対応は不適切である。