問228-229 15歳女性。
身長150 cm、体重29 kg。
精神的ストレスから最近6ヶ月で10 kgの体重減少があり、月経もない。
診察の結果、神経性無食欲症(拒食症)と診断された。
特に最近3週間はほとんど食事を摂っておらず意識障害を生じたため、両親に伴われ来院し、緊急入院となった。
入院後も食事に強い拒否を示したため、NST(栄養サポートチーム)の管理下で中心静脈栄養法を行うこととなった。
問229(実務)
この患者に行う中心静脈栄養法及びその注意事項として、適切でないのはどれか。
1つ選べ。
正答1
解説
正解は1。
長期の低栄養状態にある患者へ中心静脈栄養を急速に開始すると、インスリン分泌再開に伴う細胞内への急激なリン・カリウム・マグネシウムの取り込みにより重篤な低リン血症などを来すリフィーディング症候群のリスクが高い。
したがって投与エネルギー量は少量から段階的に増量すべきであり、初めから2,000 kcal/日で開始するのは不適切である。
ビタミンB1補充によるウェルニッケ脳症予防、血清リン低下時の速やかなリン酸製剤投与、微量元素補充、経腸・経口栄養への移行はいずれも適切な対応である。