問226-227 58歳男性。
健康診断の結果が、体重72 kg、血清クレアチニン値1.0 mg/dL、BUN 20 mg/dL、空腹時血糖値122 mg/dL、HbA1c(NGSP値)6.5%、BMI 25.6であったため、かかりつけ医を受診した。
かかりつけ医での検査の結果、耐糖能異常と診断され、食事療法と運動療法を開始した。
仕事上、夜勤があり、食生活が不規則で十分な改善効果が得られなかったため、以下の薬剤を処方され薬局を訪れた。
患者は、この薬剤の服用は初めてで、服用方法や副作用について不安を抱いている様子であった。
(処方)
ボグリボース口腔内崩壊錠0.2 mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食直前 14日分
問227(衛生)
前問の服薬指導の根拠となる糖質の消化・吸収に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4。
マルターゼはマルトースのα-1,4グリコシド結合を加水分解する酵素であり、α-グルコシダーゼに分類される(選択肢2)。
ボグリボースのようなα-グルコシダーゼ阻害薬により二糖類の消化が阻害されると、未消化の糖が小腸管腔内に滞留して浸透圧を上昇させ、水分が管腔内に引き込まれることで浸透圧性下痢を生じやすくなる(選択肢4)。
単糖であるグルコースは輸送体によってそのまま吸収されるのに対し、マルトースは加水分解を経てはじめて吸収されるため、マルトースの吸収効率がグルコースより高いとする選択肢1は誤りである。
スクロースはグルコースとフルクトースがα1→β2結合したものであり、α1→4結合とする選択肢3も誤りである。
ラクトース(乳糖)を分解するラクターゼはβ-ガラクトシダーゼであってα-グルコシダーゼではなく、ボグリボースの阻害対象ではないため選択肢5も誤りである。