図1は一般的なグラム染色の手順①〜④とそれによるA菌及びB菌の染色結果を示している。
また、図2は別の2種類の菌のグラム染色の結果である。
グラム染色及びその結果に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
図1 操作手順:①染色(A菌・B菌とも灰色に描かれた桿菌・球菌)→②媒染(A菌・B菌とも黒色に描かれる)→③脱色(A菌は黒色のまま、B菌は白抜きになる)→④対比染色(A菌は黒丸、B菌は網掛け楕円として区別される)
図2 染色結果:ア=網掛けの球菌が集簇(ブドウ状)、イ=黒く塗りつぶされた桿菌が数本(一部の桿菌端に白い丸(芽胞)が見える)
正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5。
図1の脱色操作で色が抜けずに残るA菌はクリスタルバイオレット-ヨウ素複合体を保持するグラム陽性菌であり、脱色されるB菌はグラム陰性菌である(3正しい)。
図2イのように芽胞形成菌をグラム染色すると、芽胞内部は染色されにくく抜け(空胞様)に見えることがある(5正しい)。
グラム染色の操作順は①クリスタルバイオレット液(染色)②ルゴール液(媒染)③エタノール(脱色)④サフラニン液(対比染色)であり、①と②が選択肢1では逆になっているため誤り。
④の対比染色後、クリスタルバイオレットを保持するグラム陽性菌(A菌)は青紫色、脱色されサフラニンに染まったグラム陰性菌(B菌)は淡紅色を呈するため、色の対応が逆の2は誤り。
黄色ブドウ球菌はグラム陽性球菌でありクラスターを形成し濃く染色されるはずで、脱色された図2アのような染色像にはならないため4は誤り。