問344 APPROACH-Jは、冠動脈疾患一次予防高リスク群の脂質異常症患者に対する脂質管理目標値の妥当性及び生活習慣の改善が脂質コントロールに及ぼす影響を明らかにすることを目的に実施された日本人の治療実態下における実践的研究である。
APPROACH-Jでは各項目の遵守をスコア化し、以下の図に示す結果が得られた。
対象患者:動脈硬化疾患予防ガイドライン2007版で一次予防の高リスク群と判定されたプラバスタチン新規投与及び投与中の外来患者(男性20歳以上、女性55歳以上または閉経後。脳卒中、閉塞性動脈硬化症・合併症患者は除く。)(n=4,352)
Kitagawa et al. J. Atheroscler.Thromb. 2012;19:795-805より改変
グラフから読み取れることとして、適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4。
LDL-Cのグラフでは服薬アドヒアランスの棒グラフが約-6.6 mg/dLと突出して大きく、かつ有意差(*)ありと示されており、遵守スコアが1点上昇するとLDL-C値は約6.6 mg/dL減少することが読み取れる。
良好な食事バランスの維持はLDL-Cパネルでわずかな減少(有意差なし)を示す一方、HDL-Cパネルでは有意な上昇を示しており、両者を合わせると「LDL-C/HDL-C」の比は小さくなる方向に働く。
適切な運動の維持によるLDL-C変化はほぼゼロで有意差もなく「上昇する」とはいえない(選択肢2誤り)。
喫煙・飲酒の制限はHDL-Cパネルで有意に「低下」する方向を示しており「上昇する」という選択肢3は図と逆である。
TGパネルでは服薬アドヒアランスの効果(約-2.5)が高脂質食品の制限の効果(より小さい)を上回っており選択肢5は誤りである。