36歳女性。
腎移植目的で入院となった。
移植に伴いサンディミュン(R)カプセル、ミコフェノール酸モフェチルカプセル、メチルプレドニゾロン錠を術前より内服することとなり、担当薬剤師が指導を開始した。
移植手術は無事に終了し医師の指示によりサンディミュン(R)カプセルをネオーラル(R)カプセルに切り替えることになり、引き続き担当薬剤師が指導を継続することになった。
注:サンディミュン(R)カプセル:シクロスポリンの油性製剤
ネオーラル(R)カプセル:シクロスポリンの自己乳化型マイクロエマルション製剤
薬剤師がこの患者に行う術前、術後の服薬指導として、適切でないのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4(適切でない指導)。
腎移植のためシクロスポリン(サンディミュン→ネオーラルへ切替)などの免疫抑制療法を受ける36歳女性への服薬指導を問う設問。
移植後は免疫抑制状態にあるため麻疹・風疹ワクチンなど生ワクチンの接種はワクチン株による発症リスクがあり禁忌であり、接種を勧める指導は不適切である。
またグレープフルーツジュースはCYP3A4・P糖タンパク質を阻害してシクロスポリンの血中濃度をむしろ上昇させるため、「効果を弱める」という説明は誤りであり、正しくは作用が増強され副作用リスクが高まる旨を説明すべきである。
手洗いの励行、血中濃度モニタリングのための採血の説明、切替時の副作用への注意喚起はいずれも適切な指導である。