55歳男性。
10年前に2型糖尿病と診断され、生活習慣の改善とナテグリニドの服用を開始した。
5年前にHbA1c値が8.4%まで上昇したため、メトホルミン塩酸塩が追加され、その後増量されて以下の処方となった。
(処方1)
メトホルミン塩酸塩錠500 mg 1回1錠(1日3錠)
ナテグリニド錠90 mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食直前 30日
この患者は、処方1による治療を行っていたが、血糖コントロール不良状態が3ヶ月続いたため、以下のインスリン製剤を追加することになった。
(処方2)
インスリン デテミル(遺伝子組換え)(300単位/3 mL) 1筒
1回7単位 1日1回 就寝前
この患者に対する服薬指導に関する記述のうち、適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4。
血糖コントロール不良が続いたためインスリン デテミルを追加した症例への服薬指導を問う設問。
インスリン注射は同一部位への繰り返し注射で皮下組織の硬結・脂肪肥厚(リポハイパートロフィー)を来しやすいため、同じ大まかな部位内で少しずつ注射箇所をずらすよう指導する。
またインスリン療法は体重増加を来しやすいため、食事療法・運動療法の継続を併せて指導する必要がある。
ナテグリニドは中止とは限らず、この患者はインスリン分泌能が完全に消失したわけではなく、基礎インスリンであるデテミルも低血糖リスクがあるため注意を怠ってはならない。