正答3
解説
正解は3。
クロピドグレルはそれ自体薬理活性を持たないプロドラッグであり、主にCYP2C19による2段階の酸化的活性化を経てチオール基を持つ活性代謝物となり、血小板のP2Y12受容体を不可逆的に阻害して抗血小板作用を発揮する。
CYP2C19のPoor metabolizer(PM)では活性代謝物の生成が著しく低下するため抗血小板効果が減弱し、いわゆるクロピドグレル抵抗性として臨床上問題となる。
ワルファリン(CYP2C9)はPMでむしろ代謝が遅延し作用が増強・出血リスク上昇、イミプラミン(CYP2D6)もPMで血中濃度上昇・副作用増強、イリノテカンの活性代謝物SN-38を不活化するUGT1A1のPMは毒性(好中球減少等)増強であり、いずれも薬効「低下」ではなく作用増強・毒性増大の方向である。
チザニジン(CYP1A2)はPM表現型が薬効低下と結びつく代表例ではない。