22歳男性。
1ヶ月ほど前から体に違和感があり、「就職したばかりで慣れないので緊張しているのかな?」と思っていた。
「少し前にショックな出来事があり、その事を引きずっているのかな?」とも思っていた。
数日前、「背後で上司が自分の事を非難する声」が聞こえてきた。
その声は毎日のように続き、そのことを考えると不眠となった。
受診の結果、統合失調症と診断され、薬物治療が開始されることとなった。
この症例に関し、正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4。
定型抗精神病薬は強力なドパミンD2受容体遮断作用を持ち、治療開始時には重篤な副作用である悪性症候群の発現に注意が必要である。
多元受容体作用抗精神病薬(MARTA)はヒスタミンH1受容体遮断作用などにより食欲亢進・体重増加をきたしやすく注意が必要である。
統合失調症の好発年齢は思春期から青年期であり、まれではない。
急性期の薬物治療は副作用軽減の観点から単剤治療が推奨されており、非定型抗精神病薬の多剤併用は推奨されない。
錐体外路症状の予防にドパミン系を増強するレボドパを併用することはなく、抗コリン薬などで対処する。