89歳のAさんは、独居であり、居住地と同じ市内の2つの医療機関(B病院、C診療所)に通院し、いずれからも薬を処方されている。
Aさんは、B病院の処方箋の調剤をD薬局で受け、C診療所では診療所の中で薬を受け取っている。
Aさんは2つの医療機関からの薬について混乱する場合があるという。
地域の薬局に求められる役割を踏まえて、D薬局の薬剤師の対応として、適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5。
かかりつけ薬剤師・薬局には、開局時間外を含めた相談対応体制の整備が求められており、Aさんに相談用の電話番号を伝えて開局時間外にも対応できるようにしたことは適切な対応である(選択肢4正)。
Aさんとのやりとりから得た情報をもとに、混乱を防ぐための処方提案を処方医に行うことは、服薬情報の一元的把握・管理という薬剤師の職能を活かした適切な対応である(選択肢5正)。
通院する医療機関を一つに限定するよう患者に勧めることは、患者の受診選択の自由を損なう対応であり適切でないため選択肢1は誤り。
お薬手帳は複数の医療機関・薬局で受け取った薬の情報を一冊に集約してこそ相互作用や重複投薬の防止に役立つのであり、あえて別々の手帳で管理するよう勧めることは服薬情報の一元管理に反するため選択肢2は誤り。
夜間に処方箋を確認せず電話の聞き取りのみで調剤し、後から処方箋と引き換えに渡す対応は、処方箋に基づかない調剤であり不適切であるため選択肢3は誤り。