正答1
解説
正解は1です。
賃貸借と使用貸借(無償で物を貸す契約)の違いを問う問題です。
この問題は最も不適切なものを選ぶので、○ が答え(不適切な記述)です。
【選択肢別解説】
1:○ 不適切な記述です。
使用貸借は借主の死亡によって終了しますが、貸主が死亡しても終了しません(出題当時の民法599条)。
貸主の地位は相続人に承継されます。
賃貸借は、貸主・借主のどちらが死亡しても終了しません。
2:× 適切な記述です。
使用貸借には借地借家法が適用されないため、終了に正当事由は必要ありません。
正当事由は、借地借家法の適用がある賃貸借で更新拒絶や解約申入れをする場合に求められます。
3:× 適切な記述です。
使用貸借の借主には、借地借家法31条のような対抗力の規定がありません。
そのため建物が売却されると、借主は買主に使用貸借を対抗できません。
4:× 適切な記述です。
使用貸借の借主は、借用物の通常の必要費を負担します(出題当時の民法595条1項)。
賃貸借では必要費は貸主の負担で、借主が支出すれば直ちに償還を請求できます(民法608条1項)。
【ポイント】
使用貸借は借主個人との信頼関係に基づく無償の契約なので、借主の死亡で終わると覚えましょう。
2020年4月施行の改正民法では、借主の死亡による終了は597条3項に移りました。