正答3
解説
正解は3です。
賃貸借契約における修繕義務について、誰が誰に対して義務を負うか、借主にはどのような義務があるかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 誤りです。
転借人と契約関係にあるのは転貸人(原賃借人)であり、貸主ではありません。
貸主は転借人に対して直接の修繕義務を負わず、転借人に修繕義務を負うのは転貸人です。
2:× 誤りです。
借主が死亡すると、賃借権は同居しているかどうかにかかわらず相続人全員が承継します(民法896条)。
同居の相続人だけが承継するとする点が誤りです。
3:○ 正しい記述です。
賃借物に修繕を要する事故が生じ、貸主がそれを知らないときは、借主は遅滞なく貸主に通知しなければなりません(民法615条)。
4:× 誤りです。
貸主が賃借物の保存に必要な行為をしようとするときは、借主はこれを拒むことができません(民法606条2項)。
一時的な明渡しを求められた場合も、借主には協力する義務があります。
【ポイント】
借主の義務として、修繕が必要な事故の通知義務と、保存行為を受け入れる義務を押さえましょう。
なお、2020年4月施行の改正民法では、借主が通知しても貸主が相当期間内に修繕しないときなどに、借主自ら修繕できる旨が明文化されました(同法607条の2)。