正答1
解説
正解は1です。
『霊枢』官針篇の十二刺(十二節刺)の刺法を問う問題です。
偶刺は、手で胸部と背部の痛む所を探り、前胸と背部から1鍼ずつ向かい合わせに刺す方法です。
心痹(胸痛)の治療に用います。
前後一対の鍼を用いるため「偶(対)」と名づけられています。
【選択肢別解説】
1:○ 偶刺は、胸部と背部の圧痛点に前後から1鍼ずつ刺す刺法で、心痹の胸痛に用います。
問題文の記述と一致します。
2:× 短刺は骨痹に用いる刺法です。
鍼を揺らしながら深く入れて骨の近くに至らせ、上下に動かして骨を摩擦するように刺激するもので、胸背に前後から刺す方法ではありません。
3:× 報刺は、痛む場所が一定せず上下に移動する痛みに用います。
刺した鍼を抜かずに左手で次の痛む所を探し、鍼を抜いてそこに刺し直す方法です。
4:× 揚刺は、中央に1本、その周囲に4本を浅く刺す刺法です。
寒気が広く大きい場合に用いるもので、前後から刺す偶刺とは異なります。
【ポイント】
十二刺は名前と本数・方向の対応で覚えます。
偶刺は前後2本、斉刺は中央と両側の3本、揚刺は中央と四方の5本です。