正答2
解説
正解は2です。
背部や肩上部の経穴では、深く刺しすぎると胸膜と肺を傷つけて気胸を起こす危険があります。
皮膚から肺までの距離は、その部位の筋層の厚さで決まります。
【選択肢別解説】
1:× 肩井は最も肺に近い経穴ではありません。
肩井は第7頸椎棘突起と肩峰外縁を結ぶ線の中点にとります。
深部に肺尖がありますが、僧帽筋などの筋層を挟みます。
2:○ 譩譆が最も肺に近い経穴です。
譩譆は第6胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸にとります。
脊柱起立筋の外側で肩甲骨の内側縁に近く、筋層が薄いため直下の肺まで距離が短くなります。
3:× 肺兪は最も肺に近い経穴ではありません。
肺兪は第3胸椎棘突起下縁、後正中線の外方1寸5分にとります。
深部に厚い脊柱起立筋があるため、外方3寸の線より肺まで距離があります。
4:× 大杼は最も肺に近い経穴ではありません。
大杼は第1胸椎棘突起下縁、後正中線の外方1寸5分にとります。
肺兪と同様に脊柱起立筋の上にあります。
【ポイント】
背部では外方1寸5分の線より外方3寸の線のほうが筋層が薄く、肺に近くなります。
外方3寸の経穴は斜刺にするなど、刺入方向と深さに注意します。