「52歳の男性。3週間前に風邪を引き、現在も咳と軽度な息切れが残っている。近医で喘息と言われ気管支拡張剤を処方された。」
本症例に対して奇穴を取穴する際、仮点を求めるために委中を用いるのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
呼吸器の症状に用いられる奇穴と、その取穴法を問う問題です。
患門は、委中を用いて仮点を求める特殊な取穴法をもつ奇穴です。
まず紐で、足の第1趾の先端から足底・踵を経て、膝窩横紋の中央(委中)までの長さを測ります。
その紐を鼻尖に当て、頭頂の正中を通して背中に下ろし、紐の先端を仮点とします。
仮点から左右に、口の幅の半分ずつ離れた点が患門です。
【選択肢別解説】
1:× 四華(四花)は、紐を首にかけて前に垂らし、剣状突起の先端に届く長さを使って背部に仮点を求めます。
委中は用いません。
2:○ 患門は、足の第1趾の先端から委中までの長さを使って背部に仮点を求める奇穴です。
咳や息切れなどの呼吸器症状や虚弱体質に用いられ、本症例にも適応があります。
3:× 定喘は、第7頸椎棘突起下方(大椎)の外方5分にとる奇穴です。
喘息に用いますが、仮点を求める取穴法はありません。
4:× 夾脊(華佗夾脊穴)は、第1胸椎から第5腰椎の各棘突起下縁の外方5分にとる奇穴です。
棘突起を目印にとり、委中は用いません。
【ポイント】
患門と四華は、紐を使って仮点を求める古典的な取穴法をもつ奇穴です。
患門は「足から委中まで」、四華は「首から剣状突起まで」の長さを使うと区別して覚えます。