正答1
解説
正解は1です。
灸による温熱刺激が、どの受容体で受け取られ、どの線維と伝導路で伝えられるかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ カプサイシン受容体(TRPV1受容体)は、約43℃以上の熱刺激とカプサイシンに反応する温度感受性の受容体です。
灸の熱刺激が侵害的な温度に達すると、感覚神経終末のTRPV1が応答します。
2:× 温熱刺激は、細い有髄のAδ線維(Ⅲ群線維)や無髄のC線維(Ⅳ群線維)で伝導されます。
Ⅱ群線維は触圧覚や筋紡錘の情報を伝える太い線維で、温熱刺激は伝えません。
3:× 温度感覚は順応が起こりやすい感覚です。
たとえばぬるい湯に入ると、しばらくすると温かさを感じにくくなります。
4:× 熱痛の情報は、脊髄後角でニューロンを替えたあと反対側へ交叉し、脊髄の前外側部を通る脊髄視床路を上行します。
脊髄後索を上行するのは、識別性の触圧覚や深部感覚です。
【ポイント】
温度と痛みの情報は「Aδ線維・C線維と脊髄視床路」、触圧覚と深部感覚は「Aβ線維と後索」と対比して覚えましょう。
TRPV1は熱とカプサイシンの両方に反応するため、唐辛子を食べると熱く感じます。