次の文で示す患者の患側の徒手検査所見で、みられる可能性が最も高いのはどれか。
「60 歳の男性。 2 か月前から右頸肩上肢に痛みがある。近医にて頸椎症による C6神経根障害と言われた。」
正答2
解説
正解は2です。
症例は頸椎症によるC6神経根障害です。
C6神経根が障害されると、C6が関与する反射の低下、C6領域の感覚障害、C6支配筋の筋力低下が現れます。
【選択肢別解説】
1:× モーレイテストはC6神経根障害ではなく、胸郭出口症候群の検査です。
鎖骨上窩で斜角筋の部位を圧迫し、圧痛や上肢への放散痛が出るかをみます。
2:○ 腕橈骨筋反射はC5とC6、特にC6が関与する反射です。
C6神経根障害では患側の腕橈骨筋反射が減弱するため、みられる可能性が最も高い所見です。
3:× ホフマン反射陽性は神経根障害ではなく、上位運動ニューロン障害を示す所見です。
神経根障害は下位運動ニューロンの障害なので、反射は亢進ではなく低下します。
4:× 中指の触覚鈍麻はC6ではなくC7の障害でみられます。
C6の感覚領域は前腕橈側から母指と示指です。
【ポイント】
上肢の深部腱反射は、上腕二頭筋反射がC5、腕橈骨筋反射がC6、上腕三頭筋反射がC7と覚えます。
感覚領域は、母指がC6、中指がC7、小指がC8です。