次の文で示す症例の治療穴として太衝とともに用いる原穴はどれか。
「49 歳の女性。半年ほど前から、めまい、顔のほてりが起こりやすく、汗が出やすい。腰や膝がだるく、力が入らない。閉経している。舌質紅、脈細数。」
正答2
解説
正解は2です。
症例の要点は、めまい、顔のほてり、汗が出やすい、腰や膝のだるさと脱力、閉経後、舌質紅、脈細数です。
腰膝のだるさと閉経後は腎の衰え、めまいは肝の陽気の上昇、ほてり・舌紅・細数脈は陰液不足による熱を示します。
これは肝腎陰虚であり、肝経の原穴の太衝と腎経の原穴を組み合わせて用います。
【選択肢別解説】
1:× 太白は腎経ではなく足の太陰脾経の原穴です。
症例に食欲不振や軟便など脾の症状はありません。
2:○ 太渓は足の少陰腎経の原穴です。
内果尖とアキレス腱の間の陥凹部に取り、腎陰を補う目的で太衝と組み合わせます。
3:× 大陵は腎経ではなく手の厥陰心包経の原穴です。
動悸や胸苦しさなど心包の症状がないため、本症例には合いません。
4:× 太淵は腎経ではなく手の太陰肺経の原穴です。
咳や息切れなど肺の症状がないため、本症例には合いません。
【ポイント】
「肝腎同源」といわれ、肝の陰血と腎の陰精は互いに支え合うため、肝腎陰虚は一緒に起こりやすい病証です。
陰経の原穴は兪土穴と同じ穴であり、太淵・大陵・神門・太白・太衝・太渓の6穴を覚えておきます。