正答4
解説
正解は4です。
この問題は「治未病」について誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
治未病とは、病が起こる前や悪化する前に手を打つという東洋医学の考え方です。
未病のうちに防ぐこと、病の兆しを早く治すこと、ほかの臓腑への伝変を防ぐことが含まれます。
【選択肢別解説】
1:× 病気になる前の予防に重点を置くことは、治未病の中心となる考え方です。
「未病先防」と呼ばれ、養生によって発病を防ぎます。
2:× 治療すべきタイミングに配慮することも、治未病に含まれます。
病の勢いが盛んな時期を避け、治療に適した時期を選ぶことが古典に記されています。
3:× 病の兆しを見つけたら早期に治療を始めることも、治未病の考え方です。
病が浅いうちに治すことで、重症化や伝変を防ぎます。
4:○ 五臓の病で重点を置くのは、母にあたる臓ではなく、病が次に伝わる臓です。
『金匱要略』には「肝の病を見たら、肝が脾に伝わることを知り、先に脾を実す」と記されています。
これは相克関係で次に侵される臓を先に守るという考え方です。
【ポイント】
治未病は「未病先防(予防)」と「既病防変(早期治療と伝変の予防)」の二本柱で整理します。
母の臓を補うのは「虚すればその母を補う」という難経六十九難の補瀉の原則であり、治未病とは別の考え方です。