正答1
解説
正解は1です。
八綱の虚実のうち、虚証でみられる所見を選ぶ問題です。
虚証は正気が不足した状態、実証は邪気が盛んな状態です。
【選択肢別解説】
1:○ 脱肛は、虚証でみられる所見です。
脾の気が不足して内臓を持ち上げる力(昇提作用)が落ちる中気下陥によって、直腸が肛門から脱出します。
胃下垂や子宮脱も同じ機序で起こります。
2:× 拒按は、押すと痛みが強くなるため押されるのを嫌う所見で、実証でみられます。
虚証では反対に、押されると心地よい喜按がみられます。
3:× 滑脈は、玉が転がるように滑らかに触れる脈で、実証でみられます。
痰飲・食滞・実熱など邪気が盛んなときに現れ、妊娠時にもみられます。
4:× 口苦は、口が苦く感じる症状で、肝胆の熱など実証でみられることが多い所見です。
胆汁が上に溢れることで起こるとされます。
【ポイント】
虚証の所見は、喜按・無力な脈・自汗・内臓下垂などです。
実証の所見は、拒按・有力な脈(滑・実など)・便秘や腹満などです。