「83歳の女性。昨夜から左膝痛と38℃の発熱が出現した。左膝関節に熱感、腫脹および膝蓋跳動を認める。関節液の偏光顕微鏡観察で異常を認めた。」
本症例に特徴的な単純エックス線所見はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
前問の症例は、関節液に結晶がみられた偽痛風(ピロリン酸カルシウム結晶沈着症)です。
偽痛風の単純エックス線写真に特徴的な所見を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 骨棘形成は、変形性関節症に特徴的な所見です。
軟骨のすり減りに対して骨の縁が増殖するもので、偽痛風に特徴的な所見ではありません。
2:× 関節裂隙の狭小化は、軟骨がすり減ることで起こり、変形性関節症や関節リウマチでみられます。
偽痛風に特徴的な所見ではありません。
3:× 骨びらんは、滑膜の炎症で骨が侵食されたもので、関節リウマチに特徴的な所見です。
偽痛風に特徴的な所見ではありません。
4:○ 半月板の石灰化は、偽痛風に特徴的な所見です。
ピロリン酸カルシウムの結晶が半月板や関節軟骨に沈着し、エックス線写真で線状の石灰化として写ります。
これを軟骨石灰化症と呼びます。
【ポイント】
偽痛風は、膝の半月板・手関節の三角線維軟骨・恥骨結合などの石灰化が特徴です。
骨棘は変形性関節症、骨びらんは関節リウマチと区別して覚えます。