「35歳の女性看護師。皮膚の黄染、全身倦怠感にて受診。針刺しの既往がある。肝炎ウイルスマーカーでは、HCV抗体陽性、HCV‑RNA陽性で、他は陰性であった。」
本疾患に合併する悪性腫瘍で上昇する腫瘍マーカーはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
症例は「針刺しの既往」「HCV抗体陽性、HCV-RNA陽性」からC型肝炎と考えられます。
C型肝炎は慢性肝炎から肝硬変を経て、肝細胞癌を合併しやすい病気です。
肝細胞癌で上昇する腫瘍マーカーを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× CA125は、主に卵巣癌で上昇する腫瘍マーカーです。
肝細胞癌の診断には用いません。
2:× SCC(扁平上皮癌関連抗原)は、子宮頸癌・食道癌・肺の扁平上皮癌などで上昇します。
肝細胞癌は扁平上皮癌ではないため、SCCは用いません。
3:× CEA(癌胎児性抗原)は、大腸癌や胃癌など主に消化器の腺癌で上昇します。
肝細胞癌に特異的なマーカーではありません。
4:○ AFP(α-フェトプロテイン)は、肝細胞癌で上昇する代表的な腫瘍マーカーです。
PIVKA-IIとあわせて、慢性肝炎や肝硬変の患者の経過観察に用いられます。
【ポイント】
肝細胞癌はAFPとPIVKA-II、大腸癌はCEA、膵癌はCA19-9、卵巣癌はCA125、前立腺癌はPSA、扁平上皮癌はSCCと対応させます。